練習アイディア

「ウラを意識する」って、何?

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リズムの練習をしていて、イヤでも聞くことばと言えば・・・ウラ

「裏拍を意識しましょう」とか「ウラを感じて」とか。

合奏する人だと特に、聞き覚えのあるフレーズかもしれません。

私は最近、ギター以外のことからも吸収できたらいいな〜と、課外活動(?)にも力を入れているのですが・・・

和太鼓やボクシングを通して「あー、やっぱりウラって大事だわ」と改めて感じることがありました。

大事なのはわかった。じゃあ、どうすればいいんだ?


ギターも口唱和すればいい

まずは、演奏という観点でわかりやすい、和太鼓の話から。

和太鼓をやっていると「口唱和(くちしょうわ)」というものを習います。

何かというと、「ドンドコ」とか「ドコンコ」とか、リズムを口で歌うんです。

音符にするとこんな感じ。「ン」や「ス」は、歌っているけど実際に打ってはいないんです。

つまり、裏拍を感じるために、あえて歌う。

これ、ギターだと「本番に声が聞こえちゃうのもな〜」と、普段はやらなかったりしますよね。

一方、和太鼓では「ハッ!」とか「イヨッ!」とか言ってもパフォーマンスとして成立しちゃうんで、練習の時から、積極的にやってるんです。

もっと言えば、演奏中に思わず「ハッ!」と言いたくなるぐらい。

頭で裏拍のことを考えるよりも、口唱和みたいに身体を使って裏拍をアウトプットする方が、体感としてうまくいく感じがします。ただ脳内カウントしてるのと、ちょっと感覚が変わってくるというか。

本番でやらないにしても、普段の練習では、ギターでも口唱和を取り入れたらいいんじゃないかな〜と思うんです。

身体で裏拍をアウトプットするってコレか

さて、ここからは演奏とは離れて、ボクシングの話。

ボクシングとは言っても、私がやっているのは、音楽に合わせてサンドバッグにパンチする、ダンス的な要素を組み込んだものです。

音楽はイケイケEDMみたいな、テンポの速いもの。その中でパンチのコンビネーションを打っていきます。

テンポが速いので「サンドバッグを叩くこと」だけを意識してると、間に合わないんです。

「叩いた後、すばやくガードの構えに戻す」という動きが重要になってきます

そこで、ガードに戻す動きを、裏拍に合わせてやってみると、その反動で次のパンチも勢いよく打てるようになりました。

まさに、さっきの「身体を使って裏拍をアウトプットする」なんです。

点と点が線でつながった!!

私の生徒さんに、ダンススクールに通っている人がいます。

その人に裏拍の話をした時も、ダンスの動きに当てはめて、ピンとくるものがあったようです。

ダンスになると特にそうかもしれませんが、身体を動かす場合には、対になる動きの両方が重要なようです。

ギターで言うと、ダウンだけじゃなくてアップピッキングも大事みたいな。

たまーに「休符も演奏する(音は出さないけど)」のような言葉を聞きますが、裏拍を意識するって、それに近い感覚なのかも。

リズムに苦手意識のある方は、ぜひ裏拍を口唱和するなど、身体でアウトプットする練習、取り入れてみてください!