アドリブの入り口はペンタ(ペンタトニックスケール)って、よく言われますよね。
なのに、私がこのペンタと接してきた時間は、ギター人生の10分の1くらいです。
ここ最近まで楽譜とお友達で、アドリブとは無縁だったので、どちらかというとメジャースケールとの方が仲良しな感じです。
だけど、アドリブが弾けるようになりたい!ということで、2020年くらいから、基礎に立ち返ってペンタの練習に腰を据えて取り組みはじめました。
ちょうど私がペンタの練習をちゃんとやるようになった頃、師匠ソエジマさん(@toshiki_soejima)の 「#おしゃれペンタ選手権」というtwitter投稿企画がスタート。
2021年8月時点で、すでに4回開催されています。そのおかげで、図らずも半年に1回の定点観測ができるようになりました。
過去の自分の投稿を改めて聴いてみると、少しずつではあるかもしれないけど、変化があるように感じています。
ちょっと恥ずかしいですが、過去の投稿を晒すと共に、動画だけではわからないここだけの話と、練習してきたことをご紹介しようと思います!
ボックスポジションしか覚えてない1回目
何回も何回も撮ってるうちにいくつかフレーズが固まってきて、決め打ちフレーズ繋げたみたいになりました。けど、繋げ方がイマイチ…
この時、ペンタは6弦ルートのボックスポジションじゃないとわからないので、序盤しかペンタっぽいことはできてません。
ポジション移動した途端、脳内はメジャースケール内の音を指板から探す弾き方になってます。
この辺の意識の切れ方が演奏にしっかり現れていて、ペンタに慣れていない感がまだまだあります。
この動画は以前紹介した、アンプの目の前にiPhoneを置く撮り方をしています。アンプはYAMAHAのTHR10(旧型)。ライン録音じゃないけど空気感があって、これはこれで味がありますね。
もはやペンタとは…な2回目
ペンタの練習はしていたものの、この時はちょっと弾いてるうちに「アランフェス協奏曲弾けちゃうじゃん!」と盛り上がってしまって、ペンタっぽさが消える展開に…
アランフェスのモチーフを使いつつ決め打ちフレーズを配置した演奏になりました。最後の終わらせ方は気に入ってるけど絶対アドリブじゃできない!でも、1回目よりペンタっぽいもので繋ぐようになってる気がします。
外出自粛でおうち音楽活動を経ての投稿だったので、この回からライン録音に。やや成長。
それっぽくなった3回目
1、2回目はちょっと内容を固めてからの録音だったのに対し、これはアドリブで何テイクか撮って良かったものを選びました。
これだけでも自分的には快挙です。なぜなら1、2回目はアドリブでやっても投稿できるクオリティのものが撮れなかったから…
そして、1、2回目と決定的に違うのは全般的にペンタ中心に弾いているところです。ようやくおしゃれペンタのスタートラインに立てた気がする!!
何テイクか撮っていく中で、この尺を自分の引き出しから繋いでいくしんどさを感じました…そして、もっとストーリーっぽく展開できるといいなあという欲が出てきました。がんばろ。
これもライン録音で2回目と変わらずですが、自然光を取り入れたアングルに変わりました。おかげでちょっと上手く見える??
第1回〜3回の1年間でやった練習
この1回目から3回目に至るまでに私が通ったペンタの道のりはこんな感じ。
- ペンタのポジション、位置関係を覚える
- 横ペンタを覚える
- ペンタのフレーズをストックしていく
今、3に取り組んでいるところですが、そのタイミングが第3回目のチャレンジとなりました。
詳しく何を参考にしながら練習したのかもご紹介します。
ペンタのポジション、位置関係を覚える
ものすごく、ペンタの基礎の基礎です。地道に練習しました。教材は、Rickeyさんの「ペンタトニック・スケールを10日間で覚える」という動画です。
1日目から10日目まで、10本の動画から構成されているのですが、ボックスポジションを覚えていくところから始まり、最終的にはボックスポジションを忘れて(!)、位置関係だけインプットするという内容です。
この「位置関係だけインプットする」という内容が当時ブロックポジションに縛られてアドリブを弾いていた私にとっては革新的で、この後に横ペンタを覚えるのとともに、ペンタを弾くひとつの道筋になっていきます。
横ペンタを覚える
横ペンタ…詳しくはこちらの動画を見ていただければと思うのですが、ボックスポジションではなく、横に広く繋げていくペンタです。
動画でも紹介されている通りなのですが、スライドで音が繋がっていくので上昇下降だけでもギターっぽくなります。
Rickeyさんの動画で覚えた位置関係と横ペンタが繋がったことで、私がアドリブを弾くときは横ペンタの場所を目印にフレーズを展開しています。
ペンタのフレーズをストックしていく
ペンタを覚えたからと言って、アドリブを弾くにはまだ不十分です。上昇下降だけだと身がもたないんです…
ということで、フレーズをストックしていって使えるようにしていくという地道な練習に入ります。
ただ、必殺技のようなフレーズというのは繋いでいくのが大変なのと、同じ演奏の中で何回も使えないので、「コンパクトなペンタフレーズ」をたくさん練習しました。例えばこの動画で紹介されているようなものです。
最近はこのあたりのフレーズを何度も弾いてみては忘れながら…少しずつ自分のものにできるよう練習しています。
おしゃれペンタ選手権に投稿してみて思ったのは、自分の中にどれだけストックがあるのかというところと、構成力が鍛えどころだなあ…ということ。
第4回目ではもう少し目に見える成長があるといいなあ、と思いつつ、地道に練習を続けようと思います!
追記:エレキの音っぽいと褒められた4回目
そして、4回目。ちょっとドタバタした中で撮ったものでしたが、そこそこ準備してチャレンジした3回目よりも確実に成長している感が見えました。
何より、音色がエレキっぽくなったとソエジマさんにもお褒めの言葉をいただきました。(やったー)
音作りに関しては、第2,3回目と異なり、YAMAHA THR10のオーディオインターフェース機能によってライン録りをしています。アンプから直に聞こえる音で音色を作っちゃったほうがうまくできる説。
あと、ピックアップも今回アップテンポなオケだったので、少し陽気な音が出るミックスを選んでみました。
そして弾く内容は、構成をある程度頭の中で組んでから演奏したのもあって、3回目の課題となっていたストーリー性についても前よりマシかなあという自己評価です。
3回目→4回目の成長を分析
3回目から4回目までで半年しか経っていないのですが、個人的にはかなり変わったな、と感じています。何よりも、3回目より時間をかけずに3回目よりも良くなったかな…と。
この期間、私は「無意識に弾けるものを増やす」という練習を行ってきました。
3回目のコンパクトなフレーズを覚えるのはもちろん、ちょっと「おお」と思うようなフレーズもなるべく考えずに弾けるように手に覚えさせる感じ。そんな練習をしてみたら、少ないながらも頭の中に技ストックみたいなものができていました。
なので、構成を考えた時に、このあたりで〇〇を入れよう、と考えることができたのと、つなぎは覚えてきたコンパクトなフレーズで繋いでいく…みたいなことができた気がします。
逆に反省点はというと、ストックが自分のものにしきれていなくて、磨きがかかっていないところですかね…この辺は丁寧にやりたいなあと反省しました。
少しだけ、やり方がわかってきた。ということで、また練習に取り組んでいきたいと思います!