ここ最近は外出自粛ムードで予定していたライブやセッションがどんどんなくなって外で演奏することが難しくなってきました。
私も小さなライブイベントを主催予定だったので、それが延期となってしまってとても残念です。
こうしてぽっかりと予定に穴が空いてしまって、練習していた曲が延期とはいえ宙に浮いている…そしていつ再開できるのかわからないので、せめて今練習してきたものだけでも形にしたい。
そんな時に、演奏動画というのがひとつの吐け口になりそうです。アーティストさんたちも生配信ライブなど新しい方法を模索されていますし、つい先日、星野源さんが投稿されていた #うちで踊ろう も賑わっていますね。
私はちょっと前まで動画投稿は重い腰を上げて…という感じだったのですが、youtubeへの投稿をするようになって少しずつ動画投稿のハードルが下がってきました。
今回は、動画投稿してみたいけど重い腰が上がらない…という方に、投稿のハードルを下げる自宅で動画撮影する環境作りをご紹介します。
実は道具はもう揃っている
動画投稿するのに最低限必要なのはこちらです!
- スマホ
- 楽器、音が出る機材(アンプなど)
つまり、「撮るもの」と「楽器」があればいいということです。
この記事をご覧になっているほとんどの方は、楽器はもちろん、スマホをお持ちだと思いますし、練習用のアンプなどもお持ちだと思います。
なので、何もせずともすでに90%くらい撮影準備は整っていることになります!
心のハードルを下げる
では、残りの10%は何かというと…ほとんどは気持ちの問題です。
「ちゃんと弾けてないのに投稿しても大丈夫だろうか…」
こんな風に考えて二の足を踏んでいませんか?
確かにSNSには上手な人がゴロゴロいるので、「自分の演奏なんて…」と気後れしてしまいますよね。私もそうでした。
ですが、そんなゴロゴロいる人ほど自分の演奏はたくさんの人の目に触れないのが現実です。
「ちゃんと弾けてない」ことを見ている人なんて、自分だけです。
一歩目を踏み出すと、不思議と二回目以降のハードルがだいぶ下がります。まずはやってみる精神で、勇気を出してまずはちっちゃく一歩目を踏み出してみませんか?
サクッと撮れる環境を整えて身軽になる
「自分の演奏なんて…」という風に思うのは裏返すと投稿しない言い訳を自分で作っているということだったりします。
そんな言い訳作りの一つの要因となっているのが環境です。撮りはじめるのに時間がかかってしまう環境だと、腰が重いですし、「自分の演奏なんて…」と言い訳を重ねて撮らないという選択をしてしまいます。
私は習慣にしたり、仕組みを整えるのが好きで、そこを頑張ればあとはうまく乗っかっていけるパターンが多いので、撮影環境を整えることで身軽になりました。
そのために重要なのは、動画撮影までのステップを最小限にできるように仕組み化することです。練習にも言えることなのですが、とにかく必要なものは出しっぱなしにする。必要なものの定位置も決めておく。
これだけで不必要な作業はせずにすぐにやりたいことに取りかかれるので、環境を整えておくと、身軽になれます。
アンコの撮影環境お役立ちグッズ
自宅で演奏動画撮影をするために最低限必要なものと、練習環境について書いてきましたが、最後に私のプラスαで使っているお役立ちグッズをご紹介したいと思います。
まず、私が動画撮影する時のステップは、こんな感じです。いつもの練習場所で雑に撮るときは①の工程は省いているので、カメラのボタンをポチッとするまでの時間を極限まで短縮しています。
- 撮影用定位置に移動(練習場所で撮る時もある)
- 三脚にスマホをセット
- 撮影開始
そして、これを実現するために、最低限必要な楽器とスマホの他に、「練習用ワゴン」と「スマホ用三脚」を活用しています。
練習用ワゴン
練習用ワゴンは以前に書いた記事でもご紹介しているのですが、「練習に必要なものはなるべく出しっぱなしに」というコンセプトで、写真のようなワゴンに練習関連グッズをセットしています。
この練習用ワゴン、はじめは練習グッズを一箇所にまとめておきたい!ということで購入したのですが、動画撮影のために練習場所と撮影用の定位置を移動するのにゴロゴロ転がしていくだけでOKということに気づき、購入当初想定していた以上のお役立ちアイテムになっています。
ちなみに、この副産物ではないですが、ここ最近対面レッスンがオンラインレッスンになっている方もいらっしゃると思います。
動画撮影と同様の環境づくりでオンラインレッスンも身軽に受けられるようになるのではないかと思っています。
スマホ用三脚
先ほどのワゴンの上段中央つけていたものがスマホ用三脚です。付けっ放しにしていて、撮影したいときにスマホをセットするだけで動画を撮れます。
背後にはアンプが置いてあるので、その音をバッチリ拾ってもらうという仕掛けです。
このアンプを背後に置いて動画を撮るやり方は、ネオソウルギター界で注目されているMelanie Faye(メラニー・フェイ)もやっている方法で、私もそれを真似してこのようになりました。
この話はギター・マガジンのネオソウルギターが特集された号のインタビューに掲載されています。
三脚があると便利ではありますが、彼女はアンプ(私と同じYAMAHAのTHR10を使っているようです)にスマホを立てかけているだけのようです。
私も試してみましたが、THR10の場合、持ち手と調整ツマミの間にちょうどいいスキマがあるので、そこにスマホを立てかけると安定します。
このような方法で何かに立て掛けて撮るでも、譜面台がある方はそれに乗せて撮るでも方法は色々あると思いますので、ご自分のやりやすい「出しっぱなし戦法」を見つけてみてください。
おうち音楽活動を充実させる
外出自粛というのはなかなかない経験だと思いますので、これを機会に自宅で楽しめる音楽活動の幅も増やしていきたいですね。
まずは今、少しずつ広がっている演奏動画の投稿やオンラインセッションに少しでも多くの人が参加して楽しめるようにちょっとしたコツを書いてみました。
動画を撮ってみたいけどなかなか動けなかった方の背中を押すことができたら幸いです。
今は大変ですが、その中でもできる楽しみを見つけて、乗り切っていきましょう!