先日、野球選手のダルビッシュ有さんがYouTubeで英会話上達のコツについて話されていました。
音楽と語学は似ているとよく言われます。動画を見て、ギターの練習をするときにも生かせるようなヒントがたくさんあると思いました。
このブログでもギター上達に必要なインプット・アウトプットのお話をしてきましたが、ダルビッシュ有さんの動画を見て、アウトプットをしていくという実践はもちろん、インプットする内容自体も大事だと感じました。
ここ最近の自分の課題にも重なったところがあったので、言語を覚えることと比較しながら音楽の練習についてあらためて考えてみたいと思います。
ダルビッシュ有さんの動画はこちら
ペンタトニックスケール語圏
私はもともとクラシックやサントラ系の曲を演奏していたこともあって、楽器主体の音楽を聴くことが多く、あまり歌モノには触れてきませんでした。
言うなれば、「メジャースケール語圏」に住んでいました。
ここ最近ではセッションにも参加しはじめ、挑戦している曲に歌モノが増えてきた関係で「ペンタトニックスケール語圏」に留学してるような感じ。
ペンタ語の文字は知ってるけど、少ししか単語を知らない。だけどジャズ国出身の先生から文法は少し習って勉強した。そんな感覚です。
セッションでまだまだカタコトのペンタ語しか話せないことを痛感して、なんとか流暢にしゃべれるようになりたいと思っている今日この頃です。
会話はお勉強じゃない
ダルビッシュ有さんの動画の中で英会話教室で文法も勉強して、先生とも会話しているけれどなかなか喋れない人の話が出てきます。
ダルビッシュさんは、インプットに対してアウトプットが少ないからじゃないか、というふうにおっしゃっています。
私もこれは常々感じていて、音楽理論を勉強してはいるけど、イマイチそれが演奏のほうに繋がっていない感があります。
そこで、アウトプットを増やそうと、セッションへの参加を増やしてきてはいるのですが、先ほど書いたようにカタコトを脱出できないのです。
ダルビッシュ有さんは、動画の中でなんで子供は勉強してないけど喋れるようになるのか?ということについてもお話されています。
動画では子供は仮説を立てながら、間違ってもいいからいろいろ試しているうちに覚えていくのではないか?ということから、ダルビッシュ有さんも外国人選手と話しながら覚えていったそうです。
どちらも試行錯誤していくモチベーションは、「伝わった」とか、「喜んでもらえた」というものだと思います。決して100点を取らなきゃ、といったものではありません。
会話はお勉強じゃない、音楽も同じだなあと思います。どこかで「合っているかどうか」を考えてしまう自分がいて、この思考を取っ払って失敗してもいいくらいの気持ちでセッションにもぶつかりたいと思いました。
ことばを浴びる環境にいること
もうひとつ、ダルビッシュ有さんの動画で日本人同士で固まっているケースと、外国人の中に混ざっているケースの話から、私はアウトプットと同じくらいインプットも重要だと考えました。
ダルビッシュ有さんは、アウトプットする材料として、外国人選手の話したときに使えそうだと思ったことをノートに書き留めていたそうです。
外国人の中にいるということは、常にことばを浴びているということです。
音楽も同じで、ペンタ語を話したいのであれば、ペンタ語の音楽を聴く。気に入ったものを真似してみる。そういう繰り返しなのかなと思いました。
最近音楽を聴く時が通勤中で、実はこのブログを書きながら聴いていたりするので、意識は完全に視覚の方が優先。音楽はただのBGMになっています。
会話の場合、その人の意図を汲もうとしっかり聞きますよね。音楽もしっかり向き合って聴く時間は必要だと感じました。
今まで、インプットは文法(音楽理論)ばかりで、それはそれでいいのですが、会話のお手本もバランスよくインプットしていきたいと思いました。
ことばを浴びるように音楽を浴びてみる
ペンタ語圏でいいなあと思うギタリストいますか?と言われたとき、うわ、全然わからない…と思って答えられませんでした。
それはペンタ語圏に入ってから浴びるくらい聴いた人が少なすぎるからです。知ってる人がそもそも少ない。
そういえば、スマホがなかった頃は移動中は音楽に集中していて、同じアルバムを繰り返し聴いていたなあ…ということを思い出しました。
確かにその頃聴いていた音楽は、パッと歌うことができるんです。これが「ことばを浴びる」ことで得られるものなのかと思います。
ながらで音楽を聴くのではなくて、じっくり聴いてみて、これカッコいい、これ使ってみたい!と思えるものに出会うのも楽しそうだなと思ったのでした。