作曲

作曲チャレンジで課題を発見する

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家の中でできて楽しめる音楽活動って何かないかなあ…と、オンラインで演奏コラボ動画を作ったり、ソロギターアレンジをしたり…と色々やってきましたが、最近ついに作曲にも手を出し始めました。

実は数年前にも作曲にはチャレンジしたことがあったのですが、その頃は音楽理論も勉強していなかったし、バンド活動もしていませんでした。

その頃よりもレベルアップした自分はどんな曲が作れるだろうかと気になっていましたが、「今はギターの練習が最優先!」と思って作曲にはずっと手をつけていませんでした。

ただ、音楽活動に制限が出てきて本番に向けた練習という自分のお尻を叩く環境がなくなってしまったので、今のうちに挑戦できることをやってみよう、と気持ちが変わり、チャレンジすることにしました。

幸いにも、私の周りで作曲してみたいなーと言っていた音楽仲間がいたので、そんな仲間を巻き込んで、この2ヶ月同じテーマで実験的に2週間に1曲くらいのペースで5曲ほど作ってみました。

作曲をしたいと思いながら、なかなかできていない方へのヒントも含め、今回の作曲チャレンジによって発見したことについてもご紹介していきたいと思います。


縛りと自由度

今回はせっかく仲間内でやるので、あらかじめ共通のお題を決めてそれに沿ったものを一斉に作ろう!というかたちでスタートしました。

お題を決めたのには理由があって、ほぼ全員作曲ビギナーだったので縛りを設けることで着手しやすくしました。

また、それぞれのバックグラウンドや知識が様々なのが面白いので、あえて同じお題だけど作る過程の違いを楽しみたいということで、作り方は指定しませんでした。

作る前に決めた約束事はこんな感じです。

  1. 共通のお題を提示(イメージ写真やキーワードなど)
  2. 短くてもいいので(32小節とか)まずは完成させることを重視
  3. 作り方はそれぞれのやり方で自由にやる
  4. 制作期間は2週間

それぞれが作り方を試行錯誤しながら、自分が持っているものでどれだけ作れるかというのにチャレンジしました。

打ち込みする人もいれば、ひたすら声を重ねて録音する人もいるといった感じで作るまでの過程は様々でしたが、あまり作曲経験がなくても一応成立している曲を作ることができました。

ビギナーはGarageBandに助けられる

今回の作曲チャレンジでは、iPhoneやMacにプリインストールされているGarageBandという音楽制作アプリにものすごくお世話になりました。

ちゃんと曲を作ろうと思って触ったのはほぼ初めてだったのですが、プリインストールだからと言ってバカにできないくらい高機能ですね…

GarageBandだけでトラックを作る機能で私が個人的にいいな!と思ったポイントはこちらです。

  1. ループトラックが充実している
  2. ループトラックのキーを変えられる
  3. ビートシーケンサーやDrummer機能でそれなりのリズムトラックが作れる
  4. 音色パターンの種類が豊富

特筆すべきはリズムトラックの作成です。

定番リズムパターンを知らなくても、それなりのリズムトラックができるのには本当に驚きました。この記事の最後に作ったものを載せているので、よろしければ聴いてみてください。

ビートシーケンサー機能でランダム生成してくれたり、Drummer機能でドラマーのフィールと手数の複雑さや音量を選択しただけでリズムトラックができてしまいます。

ドラムの知識がない私としては、これが本当に手間が省けて助かりました。

どうしてもDTMって難しいイメージがありますし、とっつきづらいと感じますが、そのとっつきづらさを機能でカバーしているのがGarageBandという感じ。

GarageBandは、ちょっと作曲してみたいと思っている人には良い入門ツールだと思います。


メロディーって難しい

私は最初の曲は一通りバッキングトラックを作った後にメロディーを作っていったのですが、こんなにメロディーを作るのって難しいのか…!と思いました。

以前作曲した時はメロディーから作っていたので、なんの制約もなく思い浮かんだものにコードを当てはめていたのですが、今回コード進行の制約があったので、ほぼアドリブに近い形でメロディーを組み立てました。

そこで気付いたのが良くも悪くも「アドリブ」的になってしまうこと。メロディーって、覚えやすくてキャッチーであることが必要なのかなと感じ、2回目以降はそこを意識して作りました。

これに悩んでから世の中の売れている曲を聴いてみると、音数は少ないのにキャッチーなメロディーだったりして感動してしまいます。

総合的な音楽能力が鍛えられる

作曲して感じたのは、これは根本の音楽能力を鍛えられるなということでした。

ギターの練習以上に作曲で意識したのが以下です。

  1. コード進行
  2. メロディー
  3. ギターのバッキング
  4. 楽器それぞれの役割
  5. ビート感

これによってコード進行の定番パターンを勉強することができましたし、メロディーもいかに印象的なフレーズにするかといったことを考えます。ギタリストである自分の課題があらゆる角度から見えてくる感じでした。

また、一応雑なオケトラックっぽいものを作って完成としたので、アンサンブルについても考えさせられました。

ギターの練習ばかりするのもそれはそれでいいですが、たまにはこういった総合力をつけられるような機会を持っても良いのかもしれません。

まずは作ってみることを最優先に、6割くらいの出来でいいからいっぱい作ってみようといった感じで取り組みましたが5回やってみてどんどんステップアップしていく感じがあるのでやってよかったと思っています。

私が作った曲をもとに、どういう考え方で作曲しているかをご紹介する記事を書いているので、ご興味あればチェックしてみてください!


おまけ:作った曲とお題紹介

もし、作曲したいなーと思っている方がいらっしゃれば、これまで作ってきたお題と私が作ったものをご紹介するので、同じお題でお気軽にチャレンジしてみてください!

  1. 6/8拍子のE♭メジャーまたはCmキーの曲
  2. チョコレートのCM曲
  3. 初夏を感じさせる爽やかな歌モノ
  4. 夜道(イメージ写真)
  5. 緑の遊歩道の情景(イメージ写真)

5曲それぞれ違った方向性にして同じ人が作った感が出ないようにしたのですが、個人的には上2つが自分らしさを出せたかなという感じでお気に入りです♪

6/8拍子でE♭メジャーまたはCmキーの曲

Angel of victory

5回目のお題。流石に5曲目となると色々やれることが増えますね。私はこれが一番お気に入りなので、実際に演奏したい曲です。

ストーリー展開する曲を作りたくて、一曲の中でいろんなビート感を出して場面転換をしてみました。とにかくベースをカッコよくするのが裏テーマ。私の好きな漫画に出てくる戦う天使のキャラクターをイメージしています。

チョコレートのCM曲

bossa de chocolate

チョコ→南米→ボッサという連想ゲーム。アンニュイな女の人が歌っているイメージで作ってます。鍵盤でベースを打ち込むことを覚えた曲です。

初夏を感じさせる爽やかな歌モノ

ノープラントラベラー

2回目のお題だったので、メロディーをとにかく意識しました。ドラム以外は自分で弾きました。とにかくブルースを入れたくて作ってます。

夜道(イメージ写真)

Usual route

イメージ写真の道で歌ってる人のPVが思い浮かんだので、そんな雰囲気で作りました。ネオソウル風にしたかったのでリズムトラックはこうなりました。エレピの音作りで迷走。この辺をやりだすとキリがないですね。

緑の遊歩道の情景(イメージ写真)

Green woods

初回のお題だったので、GarageBandの機能お試しということもあって、ギター以外のトラックはループでゴリゴリに作りました。