アドリブの上達のためにはコピーが大事!!とよく言われます。
もうこの言葉は耳タコなんですが、わかっていながらも、なかなか手が出せていませんでした…
なぜかというと、気に入った曲をコピーするなら全部コピーしたくなってしまう性格だから。
前の記事にも書いてるのですが、これまで全部弾かないと気が済まなくて、どうしてもつまみ食い的なことができないでいたのです。
ただ、そうしているとずっと引き出しが増えないジレンマ…
最近、それを打破するには、完璧主義を捨てることと地道な練習が必要だよね、と思ったのでそのことについて書きたいと思います。
完璧主義を捨てる
冒頭にも書きましたが、私は気に入った曲をコピーすると全部コピーしたくなってしまいます。
もしかしたら、コピー対象が演奏予定のある曲だったからかもしれません。
ただ、まわりの人を見ているといろいろなものをつまみ食いをしているような気がしています。ある一部だけ取り出して、そこだけ弾けるようにする、みたいな。
ちょっと前の話になってしまいますが、楽器屋さんで試奏させてもらった時に当時よく聴いていたシドというバンドの話をしたら、楽器屋のお兄さんが「うーん、こんな感じでしたっけ?」とワンフレーズすごく思い出しながら弾いてくれたことがあったんです。
たぶん、お兄さんはすごくシドが好きってわけじゃなかったと思うんですが、印象的なワンフレーズをつまみ食いしているんだなあと。
私はガッチリコピーして、ようやく1曲弾けるようになった!でもそれ以外知らないし弾けません!みたいな感じでとても視野の狭い感じでした。
なので、完璧主義を捨てて、多少粗くてもいいから視野を広げることも大事なんじゃないかなあと思っています。
結局は地道な練習じゃないか?
なんか、すごく当たり前のことを書いているのですが、この当たり前のことが最近できていませんでした。
このことを再認識したのは、これまでギターを弾いているにもかかわらずペンタトニックスケールをスルーしていた私が正月休みにRickeyさんの動画を見てペンタ特訓をしたのがきっかけでした。
ペンタトニック・スケールを10日間で覚える!といった内容で、文字通り10日間かけてじっくりプログラムをこなしました。
こういったいわゆる初心者向けなら、一気に1日で3日分こなすこともできそうですが、1日1本と決めてゆっくり咀嚼することで前よりもペンタの感覚がじんわりと掴めてきました。
それまではペンタってこの形だよね!と固定のポジションに縛られて、ポジション内の「合ってる場所」を追っていたのですが、ポジションに縛られず弾きたい音が見えてくる感覚になりました。
地道に10日間毎日少しずつやってきたから見えた景色でした。
そういえば、前にも似たようなことがあったなあと思い出したのが、私がこれまでのギター人生の中でいちばん伸びたと感じている中3のときの出来事です。
ギターをはじめて3年目くらいだったのですが、鏡を見て自分の弾き方やフォームを見直してみたり、先輩に言われたことをちゃんとやってみたり。
曲を弾くのではなく、本当に基礎練みたいな、音を出してフォームと弾きやすさと音の出方を確かめてみるといった地味な練習を続けていたらら、ある時何かが開けたような感じになりました。
その時はこうした地道な練習が実を結ぶんだ!!って思ってたんですけど、どうしても練習時間に制限があると、効率を求めてしまいがちです。
大人になってからはたして地道な練習をしていただろうか…?と思い、自分への戒めのためにも書いておきます。
つまみ食い×地道=引き出し増える?
私はいろいろ手広く曲を練習しない方でした。どちらかというと、一曲に時間をこれでもかというくらいにかけて、本番が終わるとその曲は弾かなくなるというパターン。
一方、周りの音楽仲間を見てるとものすごくたくさんの曲を聴いたり弾いたりしていて、それだけ引き出しを持っているなあと思うことがよくあります。
なので、完璧主義を捨て、つまみ食いしながら地道な練習をしたらどうなるか…
それが気になって先日、いろいろな曲のおいしそうなフレーズをもらってスタンダード曲にひたすら当てはめていくという練習を始めました。
まずは積み重ねることが課題ですが、実験的にやってみて、引き出しが増えたらいいなあと思っています。